【購入編】賃貸・売買どっちが得?
購入するメリット
自宅を購入するメリットは、自分の家を持つことへの満足感や地域に根差せるという精神面が大きいかと思いますが、経済的な面から言いますと各種税制のメリットが受けられることも挙げられます。
購入される際に、住宅ローンを通じて購入される方が多いと思います。この時には、「住宅ローン減税」が適用される場合があります。これは、簡単に言いますと「住宅ローン金利の負担の一部を所得減税により、軽減させてあげよう」という趣旨の政策です。
また、ご両親などから資金の一部を援助してもらう方も多いかと思います。この際も、ただお金だけをご両親等から貰うという事になりますと、その金額にもよりますが贈与税が課税されてしまいます。これが、自宅購入のための資金ということであれば、課税される贈与税がかなり割引してもらえます。
さらに、今すぐにはイメージがわかない方も多いでしょうが将来的にはご自分の財産の相続や、贈与を考える必要が発生する場合もあるかと思います。夫が長年連れ添った奥さんに対し、一定の財産を贈与するケースもあるでしょう。この時にも、「自宅あるいは自宅購入資金の贈与」ということになりますとお金をそのまま贈与するのに比べ、課税額を減らすことが可能です。そして何より(自宅以外の場合でも)不動産の方が現金に比べ相続や、贈与のときの課税額が少なくなるのが一般的です。
その他、自宅を購入するのにかかる諸経費は、事業用の不動産などを購入するのにかかる諸経費などよりも安く済むように税制などがさらに優遇されています。不動産を所有することにかかる固定資産税などの維持費も住居の場合には優遇処置があります。
このように自宅を購入・所有することにより、税金面での経済的メリットが生じます。しかし、これらのメリットの具体的な金額は、購入する家の広さや・価格・購入者の収入・購入時期などにより変わってきます。(場合によっては、受けられないこともあります)さらに、これらのメリットを受けるには場合によっては税務署などに自ら申請する必要があります。ですから、気に入った物件がありましたら、どのような税制上のメリットが受けられるのか、またその申請方法を不動産会社などに聞いてみるのが宜しいかと思います。
購入するデメリット
これは住宅ローンの負担が一番大きいでしょう。20年、30年という長期にわたり、返済し続けなくてはいけないというプレッシャーはかなりきついと思われます。しかも、金利が上がると返済額も増えてしまいます。ローンの返済負担がきつくなり過ぎ、普段の生活を圧迫するようでは何のためにマイホームを購入したのかわからなくなってしまいます。
また、購入するとなるとローンのほかに登記、税金等さまざまな不動産に関連することを勉強する必要があります。大きな買い物ですので、よくわからないうちに購入してしまってはあとで大変なことになりかねません。しかし、この登記とか税金などに関する最低限の知識をつけるのに、一般の人が他の仕事の片手間でやるのは結構面倒なことです。
そして、不動産は一度買ってしまえば後は何もしなくて良いというものではありません。家を長持ちさせるには、当然それなりの費用をかけてメンテナンスする必要があります。将来売却する場合にも、メンテナンスの行き届いたものとそうでないものでは全く建物の価値が変わってしまいます。
このようにいざ不動産を購入するとなるとそれなりの勉強が必要になります。それは確かに大変なことかもしれません。しかし、多くの人がマイホームの購入を考えるのは、その苦労に見合う満足が得られるからにほかなりません。不動産会社などに聞きながら、しっかり勉強しましょう。